新居のフロアコーティングをガラスにするかUVにするか、迷うわ・・・
フロアコーティングには5種類がありますが、人気があるのはUVフロアコーティングとガラスフロアコーティングです。
でも実は、新築の家に引っ越す子育て家庭は、ガラスフロアコーティング一択。硬度が一番高く、なめても問題ないくらい安全性なのはガラスフロアコーティングだけだからです。ガラスフロアコーティングを施工すれば、子供がおもちゃを落としたり飲み物をこぼしても慌てたり叱らなくてすみます。
この記事では、前の家で20万円もかけたフロアコーティングで失敗した私が、その経験を繰り返さないために徹底して比較したUVフロアコーティングとガラスフロアコーティングの違いをわかりやすく解説します。
私がガラスフロアコーティングを選んだ理由もご紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
- ガラスフロアコーティングとUVフロアコーティングの違いが知りたい
- ガラスフロアコーティングかUVフロアコーティングで迷っている
- 実際にフロアコーティングした人がどのポイントを基準に選んだのか知りたい
- フルタイムで働く3人子育て中ママ
- 見た目でごまかす家づくりを発信中
- 日経MJ新聞、読売新聞、iRobot社などメディア掲載多数。ESSEonline公式ライター
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フロアコーティングの基礎知識
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ガラスフロアコーティングとUVフロアコーティングの違いについて知りたい人はこちら
ガラスフロアコーティングとUVフロアコーティングのフロアコーティングは、床の保護や美しさをよりよくするために行われる処理です。日常のお手入れが簡単になり、床材を長期間保護できます。フロアコーティングには、以下の5種類があります。
- アクリルフロアコーティング
- ウレタンフロアコーティング
- シリコンフロアコーティング
- ガラスフロアコーティング
- UVフロアコーティング
このうち、その見た目の美しさと耐久性を兼ね備えたUVフロアコーティングとガラスフロアコーティングの2種類が近年では人気です。
紫外線を利用してコーティング剤を硬化させる技術です。この方法はコーティング作業の速度を大幅に向上させるため、施工直後に引き渡しが可能です。また高級感のあるツヤも人気の秘密です。
ナノテクノロジーを用いて床にガラス質の膜を形成するコーティング方法です。この膜は非常に硬く、もし傷ついても補修することができるため、メンテナンスしやすいのが特徴です。
UVとガラスが人気の理由
では、どうしてUVフロアコーティングとガラスフロアコーティングが人気なのでしょうか。
UVフロアコーティングとガラスフロアコーティング以外は、水に弱い、アルコールスプレーが使えない、柔らかいといった特徴で、費用が安いこと以外メリットがありません。耐久性も長くて10年。施工しても、塗り直す必要がでてきます。20年、30年と住む持ち家へのフロアコーティングとして選択する人は減ってきています。
▼各フロアコーティングの詳しい説明はこちら
家具や家電の移動、完全に乾くまでは家に入れないなど、デメリットが多いので入居前に施工しましょう。
UVとガラスの共通点
UVとガラスは、どちらにも人気があるだけあって、共通しているポイントもとても多いです。まずは共通点について解説します。
UVとガラスの違いについて知りたい方はこちら。
20年以上の耐久性
どちらのコーティング技術も、耐久性が非常に高いことが魅力です。実際に施工した後、20年以上にわたりフロアを保護する力を発揮します。それにより、家を長く、美しく保つことができます。
また、コーティングによってフロアの損傷を防ぎ、交換の必要性を減らすことで、経済的なメリットもあります。時間とともに床が受けるダメージは避けられないものですが、これらのコーティングにより、その影響を大きく減らすことができます。
傷つきにくい
UVフロアコーティングとガラスフロアコーティングは、両方とも傷つきにくい仕上がりが特徴です。これは、日々の生活で避けられない小さな衝撃や摩擦から床を守ります。
ペットや子供がいる家庭でも、床のきれいさを長く維持することが可能です。日常生活で避けられないさまざまなダメージからフロアを保護し、見た目の悪化を防ぎます。
床暖房対応
UVもガラスもこれらのコーティング技術は、床暖房にも対応しています。
床暖房はエアコンと違い、空気を乾燥させることなく部屋を暖めることができ、寒い季節でも快適に過ごすことができます。コーティング材が熱に強い特性を持つことで、床暖房を使用しても性能が低下することなく、床を保護し続けます。この特性は、冬の寒さ対策としても大きなメリットです。
水をはじく
水は、木材の床材にとって大きな敵です。ですがUVフロアコーティングとガラスフロアコーティングは、水をはじく性能を持っています。この性質により、誤ってこぼした水分が床を傷めるのを防ぎます。
湿度が高い環境でも、これらのコーティングによって、床の腐食やカビの発生を防止することができます。
アルコールスプレーや次亜塩素酸ナトリウムが使える
コロナ以降、家の衛生状態を保つためにアルコールスプレーの使用が一般的になりました。
UVフロアコーティングとガラスフロアコーティングは、アルコールによる影響を受けにくいため、日常の清掃で安心して使用することができます。また、ノロウイルス対策で使用する次亜塩素酸ナトリウムの消毒剤も使えます。
特に、現在のように衛生面が重視される時期には、この特徴が大きなメリットとなります。
安全
UVフロアコーティングもガラスフロアコーティングも、「F☆☆☆☆」(エフフォースター)という、シックハウス症候群の原因物質の1つであるホルムアルデヒド含有量の等級を表すマークの中では最高ランクを取得している素材を使用していることがほとんどです。そのため、空気中にホルムアルデヒドが発散される可能性はなく、安全です。
フローリングは家の中でも大きな面積を占めるので、そこに施工するフロアコーティングは安全性が高い方が安心だわ。
施工会社を選ぶ際、F☆☆☆☆を取得している薬剤を使用しているかどうかを確認しましょう。
高額
品質の高いフロアコーティング技術の施工は、それなりの費用がかかります。
UVフロアコーティングとガラスフロアコーティングは、どちらも初期投資が高額です。しかし、長期にわたる耐久性や、塗り直す必要がないメンテナンスコストの削減を考慮すると、総合的に見てコストパフォーマンスがよい選択と言えるでしょう。
UVフロアコーティングのメリットとデメリット
それでは、ガラスフロアコーティングとUVフロアコーティングの違いに着目して、それぞれの特性を詳しく解説します。
先ほど説明した共通点以外についてお話します。
まずはUVフロアコーティングから。
UVフロアコーティングは、紫外線を利用してコーティングを硬化させる技術です。その速乾性と耐久性の高さから多くのメリットがありますが、一方でコストがフロアコーティングの中で一番高かったり、小さいお子さんやペットがいる場合は気をつける必要があります。
メリット | デメリット |
即日引き渡し可能 滑りにくい 強いつやが出る | ガラスより高額 補修が難しい 舐めるのはNG |
メリット
即日引き渡し可能
UVフロアコーティングの最大の魅力の一つは、その速乾性です。従来のコーティング方法と比較して、UVコーティングは紫外線を当てるで数秒から数分で硬化し、施工時間がとても短いのです。
そのため、他のコーティング方法では通常数時間の乾燥時間が必要なところ、UVフロアコーティングは施工後すぐに引き渡してもらうことが可能です。例えば、午前中にフロアコーティングを行い、午後に引っ越すということも可能です。
滑りにくい
UVフロアコーティングは、施工後の床面が比較的滑りにくい特性があります。これは、コーティング剤が床面に密着し、一定の摩擦力を生み出すためです。しかし、滑り止めの効果を強化するためには、専用の施工が必要です。
強いツヤがでる
UVフロアコーティングを施工すると、まるで鏡のようにつややかで、部屋全体に明るさを与えます。これにより、空間がより広く、美しく見える硬化があります。
デメリット
ガラスより高額
UVフロアコーティングは、フロアコーティングの中で一番高額です。
UVフロアコーティングを施すには、紫外線を放出する特殊なUVライトが必要となります。専門的な機材や知識が必要で、安全対策も万全に行う必要があるため、ガラスフロアコーティングよりも高額になります。そのため、費用面をしっかり考える必要があります。
補修が難しい
UVフロアコーティングは、施工するとほとんど補修することができません。一度硬化すると表面がとても硬くなるため、その部分だけ削り取ることが難しく、新たなコーティングを均一に施工することも難しいからです。そのため、傷ができた場合は補修できないため、通常は全体を再施工する必要があります。
舐めるのはNG
UVフロアコーティングで使用する溶剤は有機物のため、誤って舐めると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に子供やペットがいる家庭では、安全対策をしっかりと考えましょう。
ガラスフロアコーティングのメリットとデメリット
ガラスフロアコーティングは、床の表面に透明なガラスの薄いコーティングを施す技術です。補修が可能だったり、舐めても安全なくらいの安心性、フロアコーティングの中では最も硬いため傷つきにくいというメリットがあります。一方、施工翌日引き渡しになる、UVより滑りやすいというデメリットもあるので、きちんと把握しておきましょう。
メリット | デメリット |
補修が可能 舐めても安全 やわらかいツヤ | 施工翌日引き渡し UVより滑りやすい |
メリット
補修が可能
ガラスフロアコーティングは、施工後にコーティングの一部に傷や損傷ができても、補修が可能です。部分補修ができるため、全体を再度施工する必要がなく、手間やコストを節約しながら床を保護し、美しさを保つことができます。
舐めても安心
施工に使用する材料は無機質のガラスを原料としているため、なめても成分が溶け出すことはありません。食品衛生法や食品添加物などの基準に適合している施工会社がほとんどなので、赤ちゃんやペットが間違って舐めてしまっても安全です。
やわらかいツヤ
ガラスフロアコーティングは、UVフロアコーティングと比べて柔らかいツヤです。ツヤの強度も調整が可能なため、落ち着いたツヤのフロアコーティングを施工することができます。
デメリット
施工翌日の引き渡し
ガラスコーティングの欠点の一つは、完全に硬化するまでに長時間を要することがある点です。
特殊な設備がなくても自然光で硬化するメリットがありながら、気象条件によっては硬化時間が不安定になることがあります。特に曇天や低温の環境下では、硬化までの時間が長くなる可能性があります。
このため、施工当日に引っ越したい人には向いていません。
UVより滑りやすい
もうひとつのデメリットは、UVより滑りやすい点です。ですが、滑りにくくなるようなグリップ加工を行っている会社が多いです。
HPを確認し「グリップ加工あり」「ペット対応」と書いてある場合は、滑り止め加工がしてあるので安心です。
UVフロアコーティングとガラスフロアコーティングの違い
UVフロアコーティングとガラスフロアコーティングについて検討するべき重要なポイントを、7つにしぼり表にまとめました。どれを重視するかで、どちらを選ぶかを決めましょう。
種類 | 価格 | 食品衛生法 | 硬度 | 引き渡しまでの日数 | 補修のしやすさ | ツヤ | フローリングの 木の質感 |
54万円~ | ー | やや硬い (3H~5H) | 即日 | 難しい | 強い (ピアノのイメージ) | 失われる | |
42万円~ | クリア | 硬い (7H~9H) | 翌日 | 可能 | 柔らかい (適度な光沢) | 生かせる |
※価格は施工面積によります。上記は4LDK(120㎡)戸建ての場合で見積をとった金額です。
価格
一般的に、価格はUVの方がガラスよりも高い傾向にあります。4LDK(120㎡)の戸建ての場合、ガラスは54万円程度なのに対し、ガラスは42万円程度になります。
食品衛生法
UVフロアコーティングは、有機物であるウレタン塗料を塗料とし。ガラスフロアコーティングは無機質なガラスコーティング材を使用してコーティングします。
ガラスは無機質なので他の物質に反応しないため、コーティング材の中では最も安全性が高いと言われており、食品衛生法や食品添加物の安全基準も満たしています。
硬度
ガラスフロアコーティングは、その名の通り薄いガラスの膜を塗装します。硬度はフロアコーティングの中で最も硬く、硬度を数字で表すと7H~9Hです。
一方、UVフロアコーティングの硬度は一般的に3~5H程度のため、ガラスより硬度が劣るため、丈夫さではガラスフロアコーティングのほうが勝ります。
引き渡しまでの日数
UVフロアコーティングは、UV(紫外線)照射して塗料を固めるため、一瞬で乾きます。そのため、基本的には塗装したあとに乾燥する時間をとる必要はなく、即日引き渡すことができます。
補修のしやすさ
UVフロアコーティングは不可能なことがほとんどです。補修できる業者もありますが、一度剥離してから補修する必要があるため、ということは、コーティングの一部がはがれたら床全体を張り替える必要があるということ。コーティングの一部がはがれただけで床全体を補修するのは、コストパフォーマンスを考えるとなかなか難しいでしょう。
ガラスフロアコーティングであれば、部分補修も可能です。
ツヤ
UVフロアコーティングとガラスフロアコーティングでツヤの出方が変わります。これははっきりいって好みですので、自分の好みのインテリアに合わせて選びましょう。
強い光沢のゴージャスな雰囲気が好きな人はUVフロアコーティング、落ち着いたツヤが好みの人はガラスフロアコーティングがおすすめです。
木の質感
木の質感にこだわって床材を選んだ人には、断然ガラスフロアコーティングがおすすめ。UVフロアコーティングはその強いツヤで、木の本来の風合いを消してしまいます。木の素材や質感を残したい場合は、ガラスフロアコーティングを選びましょう。
我が家の場合|ガラスを選択した理由3つ
この7つのポイントを比較した結果、我が家はガラスフロアコーティングにしました。特に重視したポイントは、
- 硬度が高い
- 補修が可能
- ほどよいツヤ
の3つです。
硬度が高い
前に住んでいたマンションで施工してもらったシリコンフロアコーティング。ダイニングチェアの引きずったあとがあっという間にでき、光沢のある部分とない部分がまだら模様になってしまい、施工しない場合より汚くなってしまいました・・・
かといって、補修するのも何万もお金がかかります。あの汚らしい床に二度としたくなかったので、一番硬度の高いガラスフロアコーティングを選択しました。
子供がおもちゃで遊んだり、物を落としたときはもちろん、大人でもイスを動かすときは引きずってしまいますよね。
補修が可能
おっちょこちょいでズボラ一家の我が家は、子供だけではなく大人も物を落とします。いくら硬いフロアコーティングを施工しても、全く傷がつかないということはありません。
ガラスフロアコーティングなら補修ができるので、落とした人を怒る必要も、傷だらけの床に住み続けることを我慢する必要もないため、ストレスを抱える原因を減らすことができます。
申し込む際に、保証の範囲(日常生活の傷も対象かどうか)を確認しましょう。
ほどよいツヤ
これははっきり言って好みです(笑)
UVフロアコーティングは、高級家具やピアノ、車などに使われている塗装技術で、ピアノのようにツヤツヤな仕上がりになります。ツヤの調整はできません。
私ははほどよくツヤツヤがよかったので、ガラスフロアコーティングを選択しました。
まとめ|時短&光沢はUV、補修&安全&自然なツヤはガラス
UVフロアコーティングとガラスフロアコーティングの違いを見てきました。基本的には、性能は大きく変わりません。以下にUVフロアコーティングとガラスフロアコーティング、それぞれ向いている人をまとめましたので、参考にしてください。
「傷ができても補修したい」という人は、ガラスフロアコーティング一択です。
こんな人はガラスフロアコーティング
- 傷ができたら補修したい
- なめても問題ないくらいの安全なコーティングがいい
- 可能な限り傷を付けたくない
- なるべく安くおさえたい
- 木の質感を生かしたい
- ツヤ(光沢)は上品にしたい
- 施工翌日の引き渡しでOK
こんな人はUVフロアコーティング
- 高級感のある艶やかさがほしい
- 木の質感にこだわらない
- 1日でも早く入居したい
UVフロアコーティングとガラスフロアコーティングの共通点についても、おさらいです。
UVとガラスのメリット
- 20年以上の耐久性
- 傷つきにくい
- すべりにくい
- 床暖房対応
- 水をはじく
- 掃除するとき、洗剤に気を使わなくてよい
UVとガラスのデメリット
- 高額(約42万~60万円)
※価格は、一戸建て床面積120㎡の場合
高性能とはいえ、設備やインテリアにお金を使ってしまうと、1万円でもいいから費用は抑えたいわ・・・
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