家の中のコンセント計画は注目されますが、忘れがちなのが「屋外コンセント」。
屋外コンセントを付けると、屋外で使うこんな物が使いやすくなります。
- 高圧洗浄機
- 芝刈り機
- DIY
- BBQ
- 生ごみ処理機
- 防犯センサー、防犯カメラ
- ライトアップ
- 虫よけ、猫除け
- EV充電用
この記事では、屋外コンセントの使い方9つと一緒に、設置するときの注意点をまとめました。
実際に我が家でどのように使っているかもご紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
- 屋外コンセントは必要か、わからない。何に使うのか、イメージがわかない
- 屋外コンセントの設置すべき場所を知りたい
- 失敗しないために気を付けること屋外コンセントを付ける場所を知りたい
- フルタイムで働く3人子育て中ママ
- 見た目でごまかす家づくりを発信中
- 日経MJ新聞、読売新聞、iRobot社などメディア掲載多数。ESSEonline公式ライター
メディア掲載情報
屋外コンセントは新築時に設置がベストな理由2つ
屋外コンセントは後付けも可能ですが、建築時に設置するほうが圧倒的におすすめです。
理由は2つ。
- 後付けは費用が10倍かかる
- 希望の場所に設置できる
詳しくご説明します。
理由1|後付けは費用が10倍
屋外コンセントの価格は意外と安く、ブログやインスタグラムでよく紹介されているパナソニックの屋外用防水コンセントでも2,000円ほど。
後付けする場合、コンセント代金以外にも下記の費用が発生するので、1カ所につき2万円以上になるようです。
- コンセント増設作業代
- 外壁加工代
- 分電盤作業代
- 屋根裏作業代
新築時は他の工事費に紛れるので、工賃は不要。費用はコンセント代の2,000円(1カ所)のみ。屋外コンセントを後付けすると、新築時の約10倍もかかります!
理由2|希望の場所に設置できる
屋外にコンセントを設置する場合は、外部への配線ルートを確保する必要があります。
後付けの場合は壁や柱の関係でルートが確保できなかったり、できても費用が高額になる可能性があります。
また、分電盤にブレーカーの空きが必要になりますが、空きもなく分電盤の増設もできない場合は、設置が難しくなります。
新築時に設置すれば、希望の場所に設置できるように設計してもらえます。
屋外コンセントの使い方
では、屋外コンセントの使い方を9つご紹介します。
高圧洗浄機で掃除を楽に
ケルヒャーやマキタなどの高圧洗浄機を使えば、一戸建ての外回りで必要な掃除を簡単に行えます。
- 外壁
- 網戸
- 玄関
- 塀
- 駐車場
- タイルデッキ、ウッドデッキ
電動芝刈り機で楽に芝をお手入れ
四季が感じられ、コストパフォーマンスに優れた天然芝を採用する方も多いですが、天然芝は2週間に1回程度のこまめにお手入れをする必要があります。
芝刈り機は電動式であれば効率よく芝刈りができます。さらにコード式であれば使用時間を気にせず、安定したパワーで芝を刈ることができます。
コード式を使うためには、芝生の近くにコンセントが必要です。
気兼ねなくDIYができる
DIYが趣味の方は、作業場所である屋外で電動工具を使用したいときもあるでしょう。
屋外に電源コンセントをつけておけば、リビングから延長コードを配線する必要がなくなります。エアコンで調整した気持ちの良い空気が外に逃げてしまうこともありません。
工具の駆動音やペンキなどの溶剤系の匂いが家の中に伝わることもないので、ご家族への影響を気にせず思い切りDIYに没頭することができます。
バーベキューをホットプレートで手軽に
外にいくのはめんどうだから家でバーベキューしたい。でもバーベキューコンロはないし、炭をおこしたり、後片付けも大変・・・
そんな人におすすめなのは、ホットプレートでのバーベキュー!なかなか活用できないホットプレートを使えるし、火起こしの手間もありません。もちろん、後片付けも簡単!
屋外にコンセントを付ければ、気軽にお庭でバーベキューを楽しめます。
生ごみ処理機
一戸建ての悩みの1つが、週に2回しかない燃えるゴミの日。
- 生ごみを家の中に置いておくと匂いが気になる
- 雑菌や虫が寄ってくる
- ゴミ袋が有料化
最近は自治体から購入補助金が支給される場合もあり、生ごみ処理機を設置したいという人もいるでしょう。生ごみ処理機は場所を取りますし、音の問題から屋外に設置を考えている人も多いと思います。
勝手口の近くにコンセントを付けることで、生ごみ処理機を置くことができます。
防犯センサーライトや防犯カメラで家を守る
一戸建てはドアや窓が複数あり、隣家と離れている場合があります。そのため、家の防犯対策は必須ですが、その手段の1つとして防犯センサーライトや防犯カメラを設置が挙げられます。
充電タイプもありますが、電池切れを気にせず常に防犯対策をするためには、電源を確保した上で設置するのがおすすめです。
留守中に電池が切れてしまっては、意味がありません・・・
ライトアップで美観・防犯・安全効果
玄関や庭をライトアップすると、美観が楽しめたり外観がおしゃれになるだけではありません。
夜間の視界を確保することもできるので、住んでいる人にとっても訪れた人にとっても安全な家になります。暗い家と明るい家とでどちらが防犯効果が高いかは、考えるまでもありませんよね。
ソーラーライトはうまく発電できなかったり、点灯している時間が短いです。
今はライトアップの必要性を感じなくても、コンセントさえあれば「やっぱり付けたい」と気が変わっても安心です。
虫よけ、猫除け
庭にフンをされる、車におしっこをかけられる、物置で子猫が生まれていたなどの猫トラブルを避けるためには、猫よけ対策が必須です。
- 人の出入りが少ない静かな場所
- やわらかい土や砂、芝生
- 簡単にエサが得られる場所
こういう猫の好む場所を嫌がる場所にするため、超音波発生器やブザーなどの「猫よけアイテム」を設置するとよいです。そのためには、電源が必要です。
EVを自宅で充電
日本でのEV(電気自動車)の普及率はまだまだ1%程度(2021年現在)。ですが、2021年に政府により「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」ためのグリーン成長戦略が策定されました。
つまり、近い将来日本ではガソリン車ではなくEVに置き換わるということ。自宅にEV充電用コンセントを設置しておけば、夜間の安い電気代で毎日車を充電することができます。
EV充電用コンセントは200V。専用ブレーカーがおすすめです。
屋外コンセントの注意
屋外コンセントを設置する場合の注意点もあります。
設置場所
用途を考えずに適当に付けてしまうと、コンセントが届かなかったり、全く使わないなんてこともあります。
目立ちすぎず、かつ使う目的に応じた場所に設置しましょう。
- バーベキューをしたいなら、庭やデッキの近く
- EVの充電をしたいなら、駐車場の近く
- 玄関周りを明るくしたいなら、玄関の近く
わんちゃんをつなぐ場所とは離しましょう。コンセントをかじってしまう場合があります。
どこに設置すればよいか迷ったら、下の3カ所がおすすめです。
- 玄関
- 駐車場
- 庭やウッドデッキ、タイルテラス
防水対策
屋外なので、雨が降った時のために防水対策も必須。雨だけでなく、ホコリによってショートや感電という事故も防げます。
そのためには防水カバーのついた屋外用コンセントがおすすめ。
我が家で使っているパナソニックの屋外コンセントは、防水カバーがついているだけではなく、抜け止めタイプ(回しながら抜き差しするタイプ)。しかもデザインもとてもおしゃれです!
盗電
屋外コンセントを設置する際は、「盗電」対策が必要です。実際に、一般家庭でも隣の住人が延長コードを使って電気を盗んでいたという事件もあったそうです。
屋外のコンセントを使われていても、家の中にいてはなかなか気づきません。屋外コンセントを設置する際には、以下のことに気を付けましょう。
- 目が全く届かない場所には設置しない
- カバー付きのコンセントを選ぶ
- 屋内でON/OFFができるスイッチを付ける
ブレーカーは独立
芝刈り機を使っている最中に自分で電源コードを切ってしまったり、漏電したとき、同一系統の電気が使えなくなります。
電動芝刈り機、ホットプレート等、屋外で使う機器は使用電力が多めなので、ブレーカーは独立させましょう。
まとめ|新築時に屋外コンセントを複数付ける
新築のときなら、屋外コンセントも希望の位置に、コスパよく付けられるのね!
屋外のコンセントは本当に便利です。
我が家は、タイルテラス近くに屋外コンセントを付けたおかげで、テラスでホットプレートを使ったバーベキューを楽しんだり、子供たちはプールを楽しんでいます。タイルテラスも有効活用できます。
ぜひ、ご自分が過ごしたい生活シーンに合った屋外コンセントを設置してくださいね。
- 設置するタイミング
新築(家を建てるとき)に設置。後付けは費用10倍。 - 設置する場所
・やりたいことを具体的にイメージし、使う場所の近くに。
・迷ったら「玄関」「駐車場」「庭やウッドデッキ」
・犬のリード近くには設置しない - コンセントの選び方
・屋外用のフタ付きコンセントを選ぶ。
・パナソニックのスマートデザインシリーズなら防水だけではなく、美観を損なわない。
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