子供部屋にシステムベッドを置きたいけど、ハイタイプとミドルタイプのどっちがよいかしら?
一般的に4.5~5畳の広さで、狭い子供部屋。ベッドと机を置くとなるとスペースをとるので、ハイタイプかミドルタイプのシステムベッドを候補にあげる人も多いのではないでしょうか。
我が家は、最初にミドルタイプのシステムベッドを購入しましたが、数年で廃棄して結局ハイタイプに買い直しました。
この記事では、実際にミドルタイプとハイタイプのベッドを使った私がリアルな体験談を元に、それぞれの特徴を比較しながらメリットとデメリットを解説します。
両方使ったからこそわかる、後悔のないシステムベッド選択のポイントを知りたい方は、ぜひ続きをご覧ください。
この記事はこんな人におすすめ
- 子供のシステムベッドをハイタイプとミドルタイプのどちらにしようか、迷っている
- ミドルタイプを実際に使った感想が知りたい
- 高価なシステムベッドを数年で買い換えた理由を知りたい
システムベッドの基本
システムベッドとは、寝るという基本的な機能に加え収納や勉強などの機能を備え、これだけ買えばコンパクトな部屋でも子供に必要なスペースが確保できる、とても便利な家具です。部屋の限られた空間を有効に使えるようデザインされており、とても人気があります。
高さの種類は3つ
システムベッドは、高さ別に3種類に分けられます。
ハイタイプ | ロフトタイプとも呼ばれます。ハイタイプのシステムベッドは、床からの高さが高め。下に広いスペースができ、デスクや収納などが配置しやすく部屋を最大限広く使えます。 |
ミドルタイプ | 床からの高さが中くらい(100~120cmが多い)。ハイタイプに比べて圧迫感が少なく、ベッド下のスペースも収納に使うことができます。 |
ロータイプ | 床からの高さが低く、眠くなってもすぐ眠れます。高さがないため、部屋が広く感じます。 |
ハイタイプ(ロフトタイプ)は高さがあるため、下のスペースをデスクや収納として使用できます。ミドルタイプはロフトほど高くなく、小さな子供や使い勝手を考えると良い選択肢になります。ロータイプは通常のベッド高さで、安全性を重視する方に適しています。
選び方の基準
システムベッド選びでは、部屋の大きさ、安全性、収納の必要性、予算、デザインなど多くの要素を考慮する必要があります。
使う子供の年齢や性別に合わせた機能性、拡張性も重要なポイントです。また、素材の品質や耐久性、メンテナンスのしやすさも将来を見据えた選択基準となります。
システムベッドを選ぶ際には、利用者のライフスタイルや部屋の状況に合った適切な基準に基づく必要があります。以下のポイントを参考に、最適なシステムベッド選びを行いましょう。
部屋の大きさ
一戸建ての子供部屋の平均的な大きさは約5~6帖です。
部屋の広さを確認し、システムベッドを設置するスペースが十分にあるかを検討することは重要です。狭い部屋では省スペース設計のベッドが望ましく、大きな部屋の場合は多機能性を持たせたモデルも選択肢に入ります。ベッドのサイズだけでなく、引き出しを開けたときのスペースやベッドでの作業スペースも念頭に置いて選ばなければなりません。
安全性
特に子供部屋にシステムベッドを設置する場合、安全性にはじゅうぶんな配慮が必要です。落下防止の柵の有無、角の丸み、使用されている素材の種類、ベッドの安定性など、安全に配慮された設計かどうかを確認しましょう。また、耐震対策や素材が環境に優しいかどうかもポイントです。
収納の必要性
部屋をスッキリとさせるためには、ベッドに収納機能が備わっていることが望ましいです。衣服、書籍、おもちゃなど、ベッド周りに散らかりがちなものの収納スペースがあるか、十分な量を収納できるか確認しましょう。引き出しの数や大きさ、棚のレイアウトなど、使い勝手に合わせた収納機能を備えたベッドの選択が重要です。
予算
システムベッドは価格帯が幅広いため、予算を明確に設定しておくことが大切です。長期的に使用することを考慮し、単に価格が低いという理由だけでなく、耐久性や機能性、将来的な改造や拡張の可能性も考慮に入れて、最終的な選択を行いましょう。
デザイン
機能だけでなく、システムベッドのデザインも選び方の重要な要素です。部屋のテーマやカラーコーディネートに合うデザインを選ぶことで、居心地の良い空間を作り出します。子供部屋ならば、成長に合わせてデザインが適応できるように、成長を考慮したデザインを選ぶのが良いでしょう。また、クールでモダンなデザインや、ナチュラルで温かみのあるデザインなど、多様なオプションから選ぶことが可能です。
ハイタイプのメリットとデメリット
ハイタイプのメリット
ハイタイプのベッドのメリットは2つです。
空間活用の利点
ハイタイプは、床面積とは別に上部の空間を寝室として活用することが可能です。下部の空間には学習デスクや収納棚を設置でき、限られた部屋の中で効率的に空間を利用することができます。
独立性を育む環境
独自の空間を持つことで、子供たちが自立心を養いやすくなります。ベッドがプライベートな空間として機能し、勉強や趣味に集中できる環境を提供します。
ハイタイプのデメリット
安全性への配慮
ハイタイプは高さがあるため、落下事故のリスクが伴います。特に小さな子供が使用する場合は、安全柵の高さや階段の安全性に十分な注意が必要です。また、地震などの際の転倒対策も考えるべきです。
ケアのしやすさ
ハイタイプを使用する際はベッドメイクや清掃が地上よりも手間がかかる場合があります。毎日のケアがしにくいと感じる人もいるため、利用前にはその点も考える必要があるでしょう。
ミドルタイプとの比較
ミドルベッドは一般的なシングルベッドやロフトベッド、二段ベッドと比べるとその高さが中間に位置します。これは、子供部屋においてスペースを有効活用するための設計であり、床面から少し高い位置にマットレスが設置されています。子供が落下するリスクを低減しながら、下のスペースを収納や遊び場として利用できるため、限られた空間の中で多機能な生活空間を作り出すことが可能です。
ミドルベッドの特性
ミドルベッドは、その構造上、安全性と利便性を兼ね備えています。高すぎず低すぎない設計で、子供が自らベッドに上がり下りできるため、自立心を育てる助けとなります。また、ベッド下を活用したデザインが多く、収納スペースやデスクを設けることも可能であり、学習環境や遊びの空間としても利用価値が高まります。さらに、デザインによっては大人にも対応した強度を備えており、長期にわたって使用できる点も大きな特徴です。
どんな子供に適しているか
ミドルベッドは、活発に動きまわる子供から安全に気を遣いたい親御さんまで幅広いニーズに応えられるベッドです。はしごを使って楽しみながらベッドに上ることができ、少し高い所で寝ることに興奮を感じる子供にとっては魅力的な選択肢となります。また、防災面を考慮し、地震などの際にも安全な高さを保っているため、安全意識の高い家庭にも適しています。独立した空間を持ちたい年頃の子供や、限られた部屋を有効に使いたい場合にも最適です。
【実体験】ミドルタイプを使って後悔
我が家は、ハイタイプとミドルタイプのどちらにするか、大変悩みました。
結局、長女が小学校に入学するときはニトリのミドルタイプを購入したのですが、3年後、ハイタイプに買い換えました。ここでは実際にハイタイプとミドルタイプを使った実体験をお伝えします。
ミドルタイプを選んだ理由
ミドルタイプを選んだ理由は以下です。
圧迫感がない
ミドルタイプを選んだ最大の理由はこれです。
子供部屋は4.5畳ととても狭いので、圧迫感がなく、部屋が少しでも広く見えることは譲れないポイントでした。
ベッドの下をすべて収納に使える
ベッドの下に子供が座ることがないため、すべて収納に使えます。そのため、手前には普段使う物を、奥にはおひなさまや端午の節句の飾りなど、大きくてかさばるものを収納することができました。
机をベッドの下に収納できる
ミドルタイプは、子供の友達が来たときなどは机をベッドの下の収納することができます。圧迫感がないのに、部屋を広く使えるミドルタイプはとても便利でした。
カバーやシーツの掛け替えが楽
ミドルタイプは床に立ったままマットレスに手が届くため、枕カバーやシーツ、掛け布団カバーなどの洗濯や掛け替えが簡単にできます。
ずぼらなので、なるべく手間が省けると家事のやる気がでます!
子供を起こすのが楽
うちの長女は朝がとても弱く、何度も起こさないと起きません。
ハイタイプは階段を上らないと子供を起こせませんが、ミドルタイプは床に立ったままでも寝ている子供に手が届きます。案の定、ねぼすけの子供に声をかけて様子を見るのは楽でした。
値段が安い
ミドルタイプはハイタイプに比べてお値段が安いです。特に我が家は子供が使うため、安全性を重視してパイプではなく木製ベッドを購入しようとしていました。
ニトリでさえ、ハイタイプは約12万円もします。それに比べてミドルタイプは約5万円。(購入した2015年当時)
ミドルタイプがハイタイプの半分の金額で購入できるのはとても魅力的でした。
ミドルタイプは機能を活用できない
ニトリで購入したミドルタイプのシステムベッドですが、使い初めて半年もたたないうち買い換えることに決めました。
新しいベッドは迷わずハイタイプ。その理由は以下のとおりです。
机をベッドの下に入れない
ミドルタイプのメリットの1つは、机をベッドの下にしまえること。その際には当然、机の上に物が何も無い状態でしまう必要があります。
ですが、机の上には教科書、ふでばこ、鉛筆削り、デスクライトなどが置きっぱなし。友達が来るときに、それらを避難するスペースはありません。そのため、実際に机をベッドの下に収納したのは1回だけでした。
机の幅が狭い
机の幅がランドセルを2つ並べたくらいしかなく、とても狭かったです。
幅が狭いと勉強しにくいだけではなく、標準の机用マットも余ってしまい、横にだらんと垂れてしまっていました。子供に聞いたところ、翌日の学校の準備もとてもしにくかったそうです。
ベッド下の収納は使いにくい
ベッドの下にはおひなさまや端午の節句の兜ををしまっていました。それらを取り出すためには、机を移動する必要があります。机を移動するということは、机の上の教科書はまず間違いなく倒れたり落ちます。落ちないように寝かせるのも手間です。
さらに、ミドルタイプは高さが90cmしかありません。大人が下に入って物を出し入れするのはかなり大変です。しかも腰が痛くなります。
【実体験】ハイタイプを使った感想
最終的にはハイタイプに買い換えましたが、最初に買わなかった理由は、ミドルタイプのメリットの真逆です。
- 圧迫感がある
- カバーやシーツの掛け替えが楽
- 子供を起こすのが大変
- 高い
とはいえ、最終的にハイタイプを購入しました。そしてとても満足しています。我が家は子供が3人にいますが、3人ともハイタイプを使っています。
実際に使ってみて、上記のデメリットをどのように感じているか、ご紹介します。
デメリットについて実際に感じたこと
圧迫感は気にならない
圧迫感があるかないかと言われれば、もちろんあります。我が家の子供部屋の大きさは4.7帖~5.2帖ですが、ほとんど気になりません。
圧迫感よりも、机を完全にベッドの下に置くことができ、さっと手の届く収納スペースを確保でき、さらに部屋を広く使えるというメリットの方が断然大きいです。
ベッドを置く向きによっても、圧迫感は一気になくなります。
子供が落ちたことはない
ベッドの上や階段から子供が落ちたことは一度もありません。小学生以上の子供であれば、子供に気をつけるように伝えれば問題ないです。
また、パイプタイプではなく木製を選ぶことで、より安全に使えます。
カバーやシーツの掛け替えは子供が手伝ってくれる
枕カバーやシーツの掛け替えは、正直言って大変です。階段を上った状態で変えなきゃいけないのでパイプタイプのシステムベッドだったら怖かったかなとも感じます。
ですが、びっくりしたことに、あまりお手伝いをしてくれない我が子でもカバーやシーツの掛け替えを喜んで手伝ってくれます。私が階段、子供はベッドの上にいて、シーツやカバーを引っ張ってくれるのでとても助かります。
もともとこまめに取り替えるほうではないため、ほとんどデメリットに感じていません。
子供を起こすのは簡単
子供を起こすのは簡単でした。ずぼらな私は、ベッドサイドから布団をはがしたり、子供をつっついたりする技を見つけたので、この点はほとんど気になりません。
値段は高い
お値段は正直高かったです。あまり子供っぽくないシステムベッドを探した結果、約16万円でした。
ただ、子供の使いやすさと安全を考え、主人と相談してここは妥協しませんでした。
子供っぽくないデザインを探した結果、くろがねの机と木工メーカーのベッドという組み合わせにしました。
より多くの遊ぶスペースを確保できる
子供部屋は、勉強スペースであると同時に遊ぶ場所でもあります。ハイベッドの下には机を置くことができるため、その分スペースを広くすることもできます。
友達が4~5人来たときも、部屋で仲良く遊んでいました。
意外なメリット
勉強とリラックスの空間を分離できる
寝る場所が高い位置にあることで、下のスペースに勉強机を配置できます。このようにすることで、勉強とリラックスの場所が明確に分けられ「ちょっと疲れたからベッドに横になろうかな~」という誘惑が起きにくいです。
超マイペースでなかなか勉強しない娘でも、勉強中にベッドに寝ちゃってそのまま朝になった・・・ということは一度もありません。
年齢に応じてレイアウトが変更できる
年齢や環境の変化に合わせて、ハイベッド下のスペースを勉強スペースから趣味のスペースへと簡単に変更することができます。ミドルタイプより、部屋の模様替えのバリエーションが増えます。
子どもの成長や好みに合わせていろいろな部屋の使い方ができるのは、とても便利です。
【結論】子供部屋のシステムベッドはハイタイプ一択
狭い子供部屋に置くシステムベッドの高さで迷っているなら、ハイタイプ一択です。分解できるタイプなら、後でロータイプにすることもでき、好きなように模様替えをすることができます。
子供部屋を小さくしてメリハリがついた間取りのときは、ぜひハイタイプのシステムベッドを検討しください。
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